北欧雑貨買い付け(ざつようがかり編)-その7

2009.08.20 Thursday

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    ストックホルム北欧雑貨買い付け第3日目(5月5日)

    今日は5月5日。
    日本では子供の日です。
    ストックホルムは、今朝も雨樋を流れる音で目が覚めます。
    三角屋根ホテルの最上階なので、音がします。
    雨は早朝だけ「今日こそ本気よ!もう止めても無駄だからね!後悔したってしらないから!」って降るんですが、たんか切ったわりには意志が弱く、出発時刻の9:00になるとミスト状の優しさに包まれる雨となってくれます。
    ありがたいことです。
    店長みたいです(はーと)

    さあ、きょうは動物園まで遠足です。
    ジャージにカッパ、昨日と同じです。
    毎日、H&Mの前を通っているというのに服を買う時間もありません。

    昨日のうちに、セルゲル広場の近くから47番バスでスカンセンへ行けるのを確認しておきました。
    9:30頃にバス停につくと

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    さらに途中の停留所でも子供たちを拾っていきます。ベビーカーも乗せていきます。
    ちょっと日本のバスのようになってきました。
    ベビーカーには専用のスペースが用意され、固定するベルトまであるという心配り。
    さすが福祉国家です。
    しかし、マグライナーと同乗した私たち。先ほどからなんとなく周りから冷たい視線。
    案の定、女性運転手が何か私たちに言ってます。
    「ナスタ#〇△@??」
    スウェーデン語なのでわかりません。でも、バスが混んできたから降りくれといわれていることは、周りの状況から小学生でもわかります。
    二人とマグライナー1台、そぼ降る雨の中ぽつんと残されました。
    頭の中には
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    のあの寂しげなエンディング音楽、"ぬくもりが恋しくて"が流れてます。


    最果ての地、北欧へやって来たという寂寥感が胸に込み上げてきます。
    降りたバスはもう見えなくなりました。
    冷たい5月の雨。
    景色が白黒写真のようです。



    「プッ、プーッ!」
    バスの警笛音に現実に戻されます。
    ガラガラのバスが来ました。さっきの運転手は、すぐ次のバスが来るからと言っていたんでしょうが、そこまでわかりません。
    さっきは立ちっぱなしでしたから、快適、かいてき。
    さすが福祉国家です。

    まもなくしてSKANSENです。
    (SKANSEN日本語訳ページ.pdf)
    先のバスで来た園児たちの姿はなく、閑散としています。
    他の来園者の歩行の邪魔になってはいけないので、マグライナーは自転車用ワイヤーロックで入り口に繋いでいきます。
    動物園は長いエスカレーターを昇った丘の上にあります。
    この上に何があるんだろとちょっと期待させます。
    天気は相変わらずのミスト状の雨。
    先を急ぎます。目的地はSKANSEN BUTIKEN。SKANSENで作られている、木のバターナイフやサンドウィッチボード。どれも木の温もりが伝わるハンドメイドです。
    時間が早かったため、まだお店が開いてません。
    私:「じゃ、動物園に来たんだから動物でもみますか?」と提案してみます。
    店:「毎日動物のお世話しているからね・・・」
    誰のことでしょう???
    ここSKANSEN動物園には、スウェーデン国内にあった1700年代から1900年代の家屋や農園を移築、再現してます。その数160。
    そこでは、当時の民族衣装をまとった人たちが当時の生活ぶりを再現してくれてます。
    日本でいえば、川崎市の日本民家園みたいな所で動物飼っているみたいな。
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    さあ、BUTIKENのオープンです。
    店員さんが中からドアを開けようとごそごそ。それを店長(うちの)が外から手伝ってます。
    何か私はすごく恥ずかしかったので、他人のふりして、遠巻きに見てました。

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    店長(うちの)が、英語が堪能な女性店員(SKANSEN)さんと話してます。
    会話のキャッチボールができていて、まるで日本語でお話しているような、自然な雰囲気です。
    さすが、店長の貫禄です。
    22才だった遥か昔の若き頃の留学体験は今も健在です。
    私の場合は、どうしても考えて喋ってしまうので、間がありますし。
    "正しき英会話的"に喋ろうとしてます。だから心にゆとりがないので、相手の言ったことを聞き逃してしまいます。
    しかし店長は、的確にヒアリングしてその場にもっとも相応しい単語をうまく入れているんですね。
    決して文法にはなってない部分があるけど、正確に伝わっているところがすごいです。
    同通の鳥飼玖美子も言ってます。
    「とにかく単語を続けることです。思い出せない時は Uuu,I'm looking for word...とか言って。そうすると、相手が、君がいいたいのは、こうゆうことだろ?って助けてくれますから」
    なるほど、店長はそんな感じです。

    当店で購入できます→ここをクリックしてください
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    SKANSENの中にあるお店でランチタイムです。
    食後、コーヒーを飲みながら本気でミーティングです。
    蚤の市やリサイクルショップは、どんなものと出会えるか、観光的な楽しさはあるけど、滞在時間を考えるとやはり専門店のほうがいいかな。
    二人の結論です。
    ストックホルム滞在日もあと2日を残すのみ。
    そろそろ本格的な買い付けをしないと。

    でも、その前にガムラスタン観光しましょう。
    SKANSENからは、少し歩いた先に船の発着所があってガムラスタン島へ渡ることができます。
    陸路だとかなり回り込むことになるので、かなり便利です。
    ちょっと観光旅行っぽくなってきました。
    13:30発のフェリー(40kr)
    街の発祥は13世紀に遡り、中世の小路、玉石敷きの通り、古風な建築が保存されています。
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    さあ、ガムラスタン島の石畳と勝負です。
    日本を出発するひと月前、家に届いたマグライナーに20kgの荷物をくくりつけ、生田緑地の石畳風のガタガタ道でも実証済みです。だから問題ないだろうと、たかをくくっていたのですが、けっこう溝は深く、思わぬ方向に車輪が取られがちでした。

    島の中ほどにある、小さな雑貨屋さんへ立ち寄ってみます。ただでさえ暗い石畳道にある店はさらに暗く、その奥に妙に落ち着きはらった女性店主がいました。
    いろいろなものが置かれていて、なかなか面白いお店です。何回か通って顔馴染みになると、なにかサプライズでも起きそうです。
    「お客さん。実はこれね、300年前の物なんだけどね・・・。絶対このフタは開けてははいけないよ。開けてしまったら・・・。そう、二度と太陽を見ることはかなわないよ。」
    とか言われて、やっかいなモノを出されそうな雰囲気です。
    店の中にいると、常に誰かの視線を感じて、そちらに目を向けると店主と目が合ってしまうんです。
    どこにいても。
    どこか不思議なお店でした。
    そういえば・・・!
    店主が座っているカウンターの奥に、それはそれは使いこんだほうきが立てかけてありました。
    乗るにはちょうどいいかも?

    店を出ようとしたら、式を終えて教会からでてきたカップルに出会います。
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    gamlastan03.jpgいや、これは撮影会のようです。
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    SKANSENで買い付けた商品を一旦ホテルへ持ち帰ります。
    15:30ホテルを再出発。
    ホテルから徒歩30くらいの所にあるショップへ行ってみます。
    品のいいご婦人が営んでいるショップです。
    1Fには我々の興味のない、ゴールドラインのはいった食器類ばかり。
    検討違いだったかなと思いつつ、念のため聞いてみたら、
    「地下にいっぱいあるわよ」との返答。
    確かに、いっぱいありました。
    ざくざくとはこういう雰囲気のことをいうのかな、というくらい。
    ただ、C&Sのソーサーだけが積みあがっていたり、微妙に好みではないシリーズだったりと、量は市内屈指かもしれないけど、収穫は少なしでした。

    状態のいいPRUNUS(プルーヌス)のC&S数客だけ購入して、ショップを後にします。

    ホテルへ戻ると、商品チェックと梱包作業開始です。
    21:00、あたりが暗くなったので、一時休憩して、ハンバーガーショップMAXで夕食です。

    ホテルへ戻ると再度作業開始。
    2:00頃梱包作業終了。

    ストックホルム滞在も残すところ2日。
    明日から、じゃんじゃん買い付けていきます。

    (つづく・・・)